私はものぐさです。オーブンの汚れは調理後すぐに拭きとるのが一番の対策と知っていても、美味しいご飯を食べた後はゆっくりゴロゴロしたいんです。
というわけで、本記事ではオーヤマくんがちょっと拭いたり、キッチンの洗剤で磨いても落ちないくらい頑固な汚れがこびりついてしまった時の徹底掃除についてまとめています。
液性について
まずは液性から汚れを対策を理解しましょう。
液性は3つあり酸性、中性、アルカリ性のことを指します。汚れの液性がどれにあたるのか理解し、逆の性質の洗剤を当てると汚れは中和され落ちやすくなります。
オーブン汚れの元は料理からこぼれたり食材からはねた油でこれらは酸性の汚れです。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使用します。代表的なのは重曹とセスキ炭酸ソーダで100円ショップで手軽に手に入り、水に流しても環境に負担をかけないエコな洗剤です。
重曹とセスキ炭酸ソーダの特徴、違い
重曹
- 弱アルカリ性(ph8)
- 油汚れ、焦げ付き(酸性の汚れ)の掃除に適する
- 水に溶けにくい(乾くと白っぽく色が残る)
- 重曹の粒子は柔らかく素材を傷つけないため、こびりついた汚れの研磨に適している
セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ性(ph10)
- 油汚れ、焦げ付き(酸性の汚れ)の掃除に適する
- 水に溶けやすい(コゲの研磨には向かない)
- 水に溶かしてスプレーする使い方が合う
重曹の粒子は大きく水に溶けにくい。変形するほど柔らかいので素材を傷つけずに汚れを研磨できるのが特徴です。デメリットは溶けにくいだけに残りやすく、乾くと白っぽく見えます。掃除が終わったらしっかり水拭きして落としましょう。
セスキ炭酸ソーダは反面研磨にはむきませんが液性が重曹より強いです。適した使い方は水と混ぜてスプレーボトルにいれ、汚れに直接噴射したり、キッチンペーパーにしみこませて汚れに貼り付け、汚れを浮かせることです。
注意点
・皮膚へのダメージ- 酸性でもアルカリ性でも中性から離れるにつれと皮膚への負担・影響が強くなります。手袋をつかいましょう。
・オーブン本体へのダメージ – 上記と同様に掃除をしたい素材自体にも負担がかかり、変質の原因にもなり得ます。ちなみにアルミや銅、真鍮、亜鉛メッキ鋼板等の素材はアルカリ性の洗剤には弱いです。オーヤマくんの内側に使われている素材はメッキ鋼板でアルカリ性には強くありません。液性が強いと洗浄力は増しますが同時に素材へのダメージも強くなります。弱アルカリ性の重曹、セスキ炭酸ソーダを使い掃除は1時間以内済ませるようにしましょう。(結局は汚れはこびりつく前に拭き取るのが大事)日々のお手入れ、匂い対策についても別記事でまとめています。
用意するもの
- ゴム手袋
- 固めのスポンジ
- 歯ブラシ
- サランラップ
- キッチンペーパー
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- 雑巾
掃除方法
①オーブンの電源をコンセントから外す(感電、故障防止のため)。
②ボールに水100mlを入れセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を入れ溶かす。
③重曹大さじ3杯、水大さじ1杯を混ぜペースト状にする。
④ ②のセスキ炭酸ソーダにキッチンペーパーを浸し水が落ちない程度に絞ったらオーブンの汚れに貼り付ける。
⑤ ④にサランラップを被せ乾かないように覆う。30分程度置き汚れを浮かせる。
⑥30分たったらサランラップとキッチンペーパーを取り、ぬらした雑巾で拭き取る。
⑦ ⑥で落ちない頑固なこびりつきは③で作った重曹ペーストとスポンジや歯ブラシでこすります。
力を入れずに根気よくこすっているとこびりついた汚れも落ちてゆきます。
⑧ 重曹は白く残りやすいので掃除が終わったら固く絞った雑巾で重曹で擦った部分を念入りに拭き取りましょう。2-3回は雑巾を水荒いししっかり拭くことをおすすめします。
⑨掃除が終わったらオーブンの扉は開けたままで良く乾かします。
コメント